「ダンスホール業界に必要なものとは」

さて。このエントリ。すごく興味深い。

ダンスホール業界に必要なものとは?1〜4
http://djm2rawquality.blogspot.jp/2012/09/blog-post_27.html
http://djm2rawquality.blogspot.jp/2012/09/blog-post_28.html
http://djm2rawquality.blogspot.jp/2012/09/blog-post_29.html
http://djm2rawquality.blogspot.jp/2012/09/blog-post_30.html

執筆してるマチさんはレゲエ方面の切り口と、おそらく本業であろうビジネスの両方の観点をミックスさせながら、一時世間を風靡した「ダンスホール」というジャンルがなぜ衰退したか、またクラブになぜ人が来なくなったか、業界がシュリンクしていくのはなぜかなどを熱く分析する。愛あればこそだな。


もうちょっとこのエントリから提起されてる問題点を整理しよう。
1ではレゲエ及びダンスホールのイベントの減少の問題。それと(こっちの方が重大かも)シーンのシュリンク化による、若手及び予備軍の減少の問題。
2ではIBMバルサミーノ会長の談話をベースとした、「組織運営の基本」に立ち返ることの重要性。裏を返せば通常の会社で当たり前だと言われていたことが、音楽業界では全く通用しないという問題提起。
3では「グローバルヒットの不在時の既存フォーマットへの依存」の問題。ヒット曲がないと「定番」に戻りそこからの脱却が難しくなることへの問題。メタルが歩んできた問題と近いかもしれない。
そして現時点での4。「音楽のコモディティ化」、つまり「日用品や大量消費財化」に伴う、既存音楽ビジネスのディスカウントの問題。それに対する「リインベンション」の必要性。


著作権風営法、DL禁止法、パッケージビジネスの終焉…音楽にはいろんな問題があってどれも他人事ではないんですよ。「嵐が過ぎれば元に戻る」とか夢見てる人間は、もう一度顔を洗って世の中を見ろ。現実にそうなんだ。音楽は昔と同じ所にいるわけじゃないんだ。マチさんが提起してる問題は、どのジャンルでも多かれ少なかれ同じことが起こってる。業界は自分らの手元から逃げ出していく音楽を鎖でつなごうと必死になってる。音楽の未来がバラ色だって誰も言えないまま音楽にみんなしがみついてる。ちょっとごめん、皆が今しがみついてるその船は行き先が違うんじゃないの?音楽はそっちに向かってないよ?


あとで自分も追記を書こうかなんて思います。