意味のないものに意味を見いだす贅沢

自分の勝手な思い込みだが、エクスペリメンタル好きは相当なレベルで「自己のことをコントロールできている」と思っている傾向がある。自分も含めてだが。自分は世界に対して寛容であると思っていると言い換えてもいい。「自分はここまで許容できている」と勝手に思っている。しかしそれは言うなればドーナツのように周囲のみをつまみ食いしている状況であることが多い。本来あまり必要でない部分をつまみ食いしている贅沢。こういう人間は概してドーナツの穴の部分を突かれると弱い。例えばストレートに「あなたのことが好き」だとか「ミスチルいいよね」とか「やっぱとれたての野菜がうまい」だとかだ。ストレートすぎて素直に「はい」と言えない。そして「はい」と言ってしまった後の自分を想像してドン引きする。でも、そのドーナツの穴の部分が実はおいしかったとわかると、そこばっか食ってたりする。

と言う話を、某ノイズ界の理論派大家に彼女ができたらしく、その彼女がゴスロリちゃんらしいと言う話を聞いて思った。やっぱ愛だよ。愛。