女の子の女の子による女の子のためのアイドル〜BiSの新作ビデオを見ながら、考えたこと


My Ixxx / BiS 新生アイドル研究会

男には理解できない世界観だと思う。少なくともアイドルファンには。いや、ちんぽ主観でしか理解できない。ただ、このビデオが下品だとかそういうことを言いたいんじゃない。むしろ、このビデオは女の子に向けてのビデオなんだと思う。


そもそもBiSはこういうコンセプトのユニットだ。
「アイドルを研究して、アイドルになろうとする、アイドルになりたい4人組 Brand-new idol Society 新生アイドル研究会 『BiS』です。モットーは自給自足。自分たちでアイドルグループやっていきます!!」


そもそもなぜアイドルになりたいんだろう。アイドルって大変な仕事だと思う。俺みたいなキモイ人間の相手するんだろ?いやだねえ。しかもキャバクラや風俗と違って、働いた分だけお金がもらえるわけでもないのに。
風俗やキャバクラって、男の欲望ありきでの職業であって、決して女の子のための職業ではない。かつてはアイドルもそうだった気がする。あくまでも男の子の疑似恋愛の対象としての存在。


でもね、もう違う気がするんです。キャバにしてもメイド喫茶にしてもレイヤーにしてもアイドルにしても、女の子が男の子の視線をすり抜けながら、輝こうとしてる。また女の子が、そういう輝きをする女の子を「かわいい!」といって良い空気になってる。もうね、男の視点なんて空気ですよ。もしくは金づる。輝けない男にしびれを切らして、自分らが輝こうとしてるんですよ。アイドル戦国時代とか言われているけれど、実は一番変わったのはそこなんじゃないか。


BiSのこのビデオはアイドルのプロモーションビデオというよりも、今現在の「アイドル」をデフォルメしたコンセプトビデオだ。このビデオを見る感想は男と女でまるで異なるんだろうし、その見解の相違自体が今のシーンの断面図になっている。