アイドルは大量消費財ではない

「アイドルちゃんがかわいそうぢゃん!」とかそういうのではないんだ。
よく「アイドルのくせに俺への対応が悪い!ムキー!」みたいな話とかも聞くし、「商売なんだから年とか関係ない!プロならプロらしくあるべき!!」なんて勇ましい意見も良く聞くのですが、これらの言説は「アイドルはサービス業であり、自分にはサービスが足りていない」という視点から出てきている。でもね、アイドルをサービス業とみなすのなら話は早い。「サービス業は大量消費できない」んだよ。効率を追求しようとしたら低レベルの均等なサービスに落ち着くし、それ以上を求めるのならば、どこまで疑似1対1のスタイルを出来るかって言うのが重要になってくる。サービスを追求しようとしたらそこに行きつく。
AKBの答えはキャバクラ式とも言えるやり方で、基本1対1のスタイルは守り続け、ブランド力を高めるために大量に広告宣伝費を導入する。おそらく「客引き」に相当する人間もいるはずだ。今のハロのやり方は置屋スタイルなのかなあ。芸妓さんとかの。でもこのやり方は大量消費とは真逆。お座敷のクオリティが下がるとブランドが崩壊する危険も。
そして何よりもアイドルを無邪気に応援するだけでなく、無意味に叩いたり蔑んだりしている間に、大人たちが逃げ出す準備をしていること。もっと怖いのはそうこうしているうちに自分が大人になってしまうこと。
アイドルは大量消費財じゃなくて依存品だよ。たしなむのはいいけど、結果ハマるのにも抜けだすにも覚悟が必要なんだよ。そしてそれが生活に影響を及ぼしかねない事を知るべきなんだよ。