David Bowieについて
初めてデビッド・ボウイを認識したのは1985年に流れてたMTVでの"Ashes to Ashes"のMVだった。歪んだピアノ、奇妙な衣装、暗いサウンド。実に強い印象を残した映像だったが、小学生だったその時はその後に流れたハワードジョーンズの方が好きだった。だって楽しいじゃないですか、ポップで。
その後、ベストヒットUSAでデビッド・ボウイがミック・ジャガーと踊りながら"Dancing In The Street"を歌ってるのを見た。やはり小学生だった自分には「口がデカい二人が踊ってるノリのいい曲」くらいの認識しかなかった。でもこのあたりから「デビッド・ボウイ」と言う存在が気になってしょうがなくなってくる。100回くらいAshes To Ashesのビデオを見続け、一年間悩んだ結果レコードを買うことを決意する。お年玉抱えて地元のレコード屋に行き、Ashes to Ashesの入ったレコードを探した。Scary Monstersはジャケットが怖かったのでChanges Twoを買った。最高だった。これが全ての始まりだった。
http://www.amazon.com/Changes-Two-David-Bowie/dp/B002456EFY
その後はリアルタイムでボウイを追いかけ続け、過去を探った。探れば探るほど謎が深まる人だった。どの曲が最高とかどのアルバムがいいとかそういう話も楽しいんだが、亡くなった今となって改めて思うのは「ああ、この人は本当に人間だったのだろうか、実は触れ込み通り宇宙人だったのではないだろうか」ってことだ。NASAとかが秘密裏に宇宙に返したとか。デビッド・ボウイがDavid Robert Hayward-Jonesであったのは本当に初期の一時期だけで、その後の彼はイタコであり続けた。当初はトム少佐やアラジンセインなどの人格に憑依される存在だったが、RCAを離れた彼は世界に憑依されていたような気さえする。そして最終作「★(blackstar)」を残して唐突なこの別れ。自分はこの最新作、正直良くわからないんです。描く世界がもう地球上の物ではなくなったというか、全く違う次元の話をされてるというか。この作品を解読するのは「音楽」の軸ではないのかもしれない。そしてその謎を残して地球に落ちてきた男は映画とは異なり、地球を去った。もう悲しいとかを通り越して、最後までかっこよかったなと思うしかない。
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