ベリキューの「秘密の仕掛け」は明らかに世界初の斬新さ

さて。仕事でなぜか海外に行っておりました。
帰国して真っ先に目に入ったこのネタでびっくり。

つんくの才能涸れてなかった? 楽曲発売2か月で「秘密の仕掛け」判明
http://www.j-cast.com/2012/04/16129108.html?p=all
Berryz工房のアルバム「愛のアルバム8」に収録されている「Because happiness」はシンセサウンドを強調した、ユーロビート系の明るいナンバーだ。テンポもかなり速く、夏焼雅さん(19)らメンバーも元気に歌っている。
一方、℃-uteのアルバム「第七章 美しくってごめんね」収録の「幸せの途中」は、ピアノ伴奏による、スロウなバラード。矢島舞美さん(20)、鈴木愛理さん(18)の伸びやかな歌声が印象的だ。
どちらも作詞作曲つんく氏、編曲もこれまでハロプロ楽曲をたくさん手がけてきた大久保薫氏によるものだ。
アルバム発売時に、つんく氏がオフィシャルサイトで、両曲についてそれぞれ「実はこの曲にはトリックが仕掛けてあるんです」「この曲には実は隠された秘密があるんです」というコメントを寄せていたが、2か月経っても謎のまま。テンポも違うし、全く別の曲調なので、多くのファンは2曲の関連性も意識していなかった。
しかし、4月15日、2ちゃんねるに「つんくが言ってたベリキューBerryz工房℃-uteのこと)のアルバム曲に隠されていたちょっとした仕掛けが判明したよ」というスレッドが登場。2曲を同時再生して一緒にした音源がYouTubeにアップされた。


かつてコーネリアスが「star fruits surf rider」で、フレイミング・リップスが「zaireeka」で、ディー・デートリッヒ・ドーリスが「致死量ドーリス」でやったあの手法が、まさかのベリキューでよみがえる。
これはスゴイ。コーネリアスはあっさりネタばらしをして同時演奏の楽曲をリリースしてしまったが、これはそうする気がなかったという意味でも凄い。両方の楽曲がただの「パーツ」になってないという意味では世界初の試みといっても良い。なおかつ詩の世界までもリンクさせたという事実。明らかに世界初。倍のスピードの楽曲を組み合わせたという意味でも斬新。
スマイレージ激萌えリミックス」の最終部分の有頂天+スキちゃんのMIXの手法も素晴らしかったが、あれはまだMIXのレベルにとどまる。今回のはスゴイ。マジですごい。
POPミュージックは時折意図せずにアートの領域に踏み込むことがある。アバンギャルドを意図せず超える瞬間がある。どうせつんくのことだから「おもろいやろ?」で作った代物だが、出来上がったものは明らかに斬新。さあ、メディアは今すぐつんく現代アートに持ち上げる仕事を始めるんだ。


あと、つんく℃-uteBerryz工房で遊ぶ余力があることに安心した。さあ、まだ見ぬ世界をもっと見に行こう。