AKBがスタイルを変えようとしている

AKBという集団に接触以外の魅力ってあるんだろうかって思っていたんだけど、ここにきて「AKB=女子高」みたいな図式が見えてきそうな気がする。今回のこのバンド活動は「学園祭」みたいな図式。けいおん!が獲得した世界観をリアルに転化したものだと言えるかもしれない。あとはAKBの中でどれだけ多様性を出せるか。実際の学校のように「いろんなジャンルの子がいる」という雰囲気をいかに作れるか。で、それに対する地方校がSKEでありNMBであり。もしくはJKTやHKT。ひょっとしたら一般校であるAKBに対しての進学校みたいな位置づけを乃木坂で狙っているのかもしれない。
このコンセプトワーク上だと対抗馬になれそうなのがさくら学院くらいしか見当たらない。しかしおそらく今年の3月でだいぶパワーダウンするんだろうしなあ・・・。
本格的に寡占状態になってきたアイドル界。対AKBコンセプトを明確に作っていかないと地下に行くしかない。「いつか失速する、そうしたら他のアイドルにも光が当たる」って言ってる人はもう一度考え直した方が良い。そもそも「アイドルは一代限りで終了」の歴史をぶち破ったのはモーニング娘。で、AKBがそのセオリーに則ってくることなんかいくらでも想像が出来る。というか現に戦略はその方向に向かっている。


個人的に一番気になっているのは、この接触ビジネスにより「アイドルのメジャー化」を望まなくなったファンが相当数いること。握手にしても何にしても、自分の為にアイドルがかけてくれる時間が短くなることを嫌がるファンが相当数いるように見受けられる。これって、ファンとアイドル共に消耗戦にしか向かわない滅びへの片道切符なんだけど、AKBがそこからの脱出を図ろうとしている気がする。そうなると接触に飢えたゾンビたちが別の接触現場に向かう。その時にうっかり受け皿になってしまってると、えらいことになるわけで。


相変わらずAKB自体は好きになれないんだけど、動向には過去になく注目している。