今さらながらMOE-K-MCZ(萌え系MCズ)

もう4年前の記事か。MOE-K-MCZ(萌え系MCズ)はもう今ではこの記事位でしか見ることは出来ない。

http://www.cyzo.com/2008/08/post_767.html
「ねーお兄ちゃん! ねーお兄ちゃん! 好きー!」
 こんなフレーズを萌え萌えなアニメ声でラップするMOE-K-MCZ(萌え系MCズ)という女の子ユニットが、ネット上で密かに話題を呼んでいる。メンバーはYUI(22)、AOI(19)、HINA(22)の3人。「たかなるむね にじせいちょう 一緒にお風呂はいりたい♪」と、妹萌え属性のある諸兄なら激萌え必至の曲「HEY!BROTHER!」など、「萌えラップ」なる楽曲をネット上で次々に発表している。

写真が何しろ何とも言えない味を出している。ちなみに年齢は結成以来変化なしということだ。その辺にはあえて触れない。

曲を作っていたのはE TICKET PRODUCTION。通称Eチケ。別名義では桑島由一ラノベやエロゲなどでも活躍する作家だ。まあ、そんな彼を中心におそらく2007年後期から活動していたのがMOE-K-MCZ。まあ、ヒップホップシーン的には逆風からのスタートだった。ブルーハーブがカリスマとなり、SEAMOはなぜかいい人になり、BLASTは廃刊した頃だ。練マザファッカーがリンカーンに出て、SD JUNKSTAが胎動していた時期。ヒップホップシーンからは誰も目を向ける人間はいなかった。

個人的には「初期のMAJOR FORCEのスタイルとマインドを我流だけど正しく継承した」サウンドだと思っている。ビートはしょぼいがサンプリングは豪快。Eチケが好きな音楽が「テクノとナゴムレコード」という話を聞いて大いに納得した。

リリックも「萌えカルチャー」的なものを、ネタにしながら、でも本気で好きで、みたいな正しい意味での「等身大」ではあった気がする。決してただのオモシロユニットではなかった。ひやかしではなく、正しくヒップホップの魂を継承していたと思う。
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