なぜCDを買わないのか

いや、買ってるんですよ。へたすりゃ昔より。Stones throw物なんて追ってたら限定限定レア音源限定で破産しそうな勢いだし、最近の再発物の潜り具合はもはや新譜レベルの新鮮さがある。「ナイジェリアの高校生バンドによる1973年産のサイケの傑作!」とかホントかよ。想像がつかんよ。しかも結構いいし。MIXCD物もコストパフォーマンスの良さにひかれてつい手を出しちゃうし。オリジナルよりもそのアーティストが見える内容だったりして逆に興奮してみたり。あとUK物のdeluxe editionシリーズは卑怯。家のラック見たら「suede」「suede+3」「suede -deluxe edition-」ってどんだけスウェード好きなんだよ俺。しかも1stだけ。バカか俺。そんでもってyoutubeとか見て昔のPVとか見てたらなんかいやな導火線に火がついてBOOKOFFに駆け込んでみたり。で買うのがJesus JonesとかFRONT 242とか。どんだけだよ。で、まあアイドル物とかに手を出し始めるともうね。金が足りないより先に時間が足りない。深刻すぎるわ、人生ってか。やかましいわ。・・・とまあ、音楽が好きという軸はぶれてないんで、自分はCD買うの好きです。「なぜiTunes・・・」おっと、そこから先言うな。誰もがいつもPCの前にいると思うなよ。そもそもデータも1テラ越えてくるとプレイリストの編集なんて不可能だ。逆に時間がかかってしょうがない。パンパンにつめたデータから検索するのがめんどくさくなり、ABC順に検索して結局今日もA TRIBE CALLED QUESTを聞いている。しかも大満足して1stから4thまで寝る間を惜しんで通し聞き。再生数のカウント上位がトライブ、ANTHRAXARCH ENEMYってどれだけこらえ性ないんだ俺。
自分にはそういう感性が無いからか、ぱすぽ☆パッセンの皆さんみたいに「がんばりすぎる」人はある意味尊敬する。牛丼の玉子を惜しんでCDを買うとか、涙なしでは聞けない。AKBの猛者の方々も1000枚オーバー多数いらっしゃるとのこと、その無償の愛には敬服せざるを得ない。微笑みとぬくもり欲しさにがんばりすぎるなんて、まるでサウザーじゃないか。CDで聖帝十字陵が作れるかもしれない。


ただ音楽じゃないんだよな、それ。


少なくとも「音楽業界」を「文化事業」だと思っている人間は、今日という日を本当に恥じないといけない。今日はCDが完全に使い捨て消費財になった日。