地震

あんな恐ろしい地震があると、現実感の喪失が一気に進んで困る。
おそらく、逃避行動なんだろう。あまりに生々しくて、あまりに残酷で、あまりに絶望的で。あんな光景のあとでは、生温かい「いい人」の殻に閉じこもり募金やボランティアにでも精を出すしかない。これもまた逃避なのかもしれない、なんてことをふと思い、自分のしていることの主体性のなさに驚く。

それにしても、停電やら何やらで、このショックが大きく長引きそうな辺りがなおさら絶望感を増す。不況だとかどうとか関係なく、悲惨な目に会うのは決して東北だけではない。知り合いがもう職を失い首吊りそうだ。

9.11のニューヨークの絶望はテレビの中の事件だったが、今回はジンジンと痛みが染み出てくるような感じだ。