JASRAC賞

さて。

ブログを書き続けますなんて言っては見たものの、あっさり忘れてた。はあ、こりゃ性分だな。まあリハビリリハビリ。またJASRACの話。

ところでJASRACのページ見てたら就職ページの異常なまでの充実ぶりに驚いた。「カルタdeJASRAC」とか、何が何だかもう分からない。しかも「この仕事はどこの部署の仕事?」とか、おおきなお世話だと思うのですが。
http://www.jasrac.or.jp/recruit/carta/index.html

やってみたら全問正解。そっちにもちょっと驚いた。

ああ、最近の「私的録音補償金」とかストレージサービスへの課金とかの話はね、もうどうでもいいです。
結局問題は、JASRACが正しく金銭を配分しているかだけの問題なので。JASRACが金を集めることに関しては、税金みたいなもんなので、重税の国もあればそうではない国もあるってなもんで、僕個人としては正しく管理してくれさえすれば、いいと思ってます。細かければ細かい程、厳正に分配出来るはずなので、厳正かつ公平であってくれればいいと思うのです。「音楽への愛がない!」とかそういう感情論に関しては興味がないです。「著作権の考え方が厳しすぎる」とかに関しても、僕個人としては「まあそういう考え方もあるよね」って感じです。

ただ最悪なのは、分配の話が相変わらずむちゃくちゃなこと。今年のJASRAC賞とやらを見てみると、まあ、なかなかいろいろ思う所が。
http://www.jasrac.or.jp/profile/prize/index.html
少なくとも去年のJASRAC分配額の9位が「あの鐘を鳴らすのはあなた」はないだろう。しかもご丁寧にカラオケでの分配額、インタラクティブ配信での分配額のベストテンも載っていて、そこに「あの鐘を鳴らすのはあなた」はなし。ということは、出版、映像、コンサート使用などでここまで食い込んで来たっていうことになるのですが…
…ありえないだろう。いくらなんでも。
大ヒットした本に常に歌詞が掲載されてたとか、そういう話でもない限り。サンボマスターとWhat's Love?がそんなにバカ売れした訳でもないだろうに。

徴収額と配分額に関しての細目に関して、JASRACが出している資料は、下記の収支決算書のみ。
http://www.jasrac.or.jp/profile/disclose/pdf/h17/pl_01.pdf

ザル計算で事業を行うから、ファンからもミュージシャンからも信頼されないただの利権団体になる。

少なくとも(いろいろあって)払っている側としては、自分が払った金がどのように配分されたかを知りたいと思っている。ビートルズのイベントでビートルズの曲を演奏したときの著作権料はビートルズに配分されるべきだし、それが何か別のミュージシャンに行っているのであれば、おいおいそれは違うだろと突っ込みを入れたいところではある。細かに報告が発生している着メロやカラオケだけでもきっちりと配分の行き先を明確に出来ないだろうか。支払いを行っている事業者や個人に対して、分配先を明かさないというのは、少なくとも社団法人としてどうだろうか。あと、放送に関してもザル勘定のブランケット方式をやめることは出来ないんだろうか。その部分が最大のブラックボックスだと思うのだが。

作曲家、作詞家は自分の作品がどのように使われたかを知りたくないんだろうか。JASRACに対して、オレはミュージシャンだけど配分額が不明だって訴訟を出したら、この辺って明らかになるんだろうか。

ああ愚痴ですよ。でもね、大事なことかも知れないんです。