REV MAG vol.1 発刊に寄せて

さて。今回縁あって:REV MAG vol.1 (リヴィジョンマガジン vol.1)に参加させてもらいましたよ、と。

http://dopetm.com/2012/04/22/2130.html
Info
Title:REV MAG vol.1 (リヴィジョンマガジン vol.1)
Date:2012/04/25
Code:REV311-12008
Price:350 YEN
Contents
01.I DO NOT TALK, I AM JUST A RAPPER 〜おふざけラッパー? チャイルディッシュ・ガンビーノの“CHILDISH”な歌詞世界〜 text by 小澤 俊亮 [試読]
02.ヒップホップとホモフォビア、あるいは黒人ゲイ音楽とソウルの功罪 text by summerbreeze1 [試読]
03.MCバトルから見る日本のヒップホップのカタチ 〜『FruitPonchi』『戦極MCバトル』運営者、MC正社員インタビュー〜 text by 微熱王子 [試読]
04.そら、見えたぞ、見えないぞ、オッド・フューチャーの○○○ [OMAG! OFWGKTA!!! 特別編] text by 小林 雅明 [試読]
05.とある地方での音楽シーンのお話 text by 靴底

常日頃アイドルネタばかり書いているこのブログの主にヒップホップネタを振っていただいて、なおかつ掲載していただけて嬉しいこと限りなしですよ。自分の文章は極めて私的かつ漠然としたものなので、他のライターの皆様方の重厚かつ面白いコンテンツをぜひぜひ楽しんでみていただきたいのです。海外、日本の境もなく、メジャー、アンダーグラウンドも関係ないです。ヒップホップに対する考察としても資料としても面白い内容です。

読んでいて思ったのですが、やはりヒップホップという偏見に満ち溢れたジャンルの音楽は、もっといろんな角度から考察されるべきで、もっと理解を深められるべきだと思うのです。ステレオタイプ化したせいで食わず嫌いの人がいるなんてさみしすぎる。ヒップホップは、想像以上に自由だし、想像以上に頭も体も刺激するし、想像以上に自分のイメージを広げてくれますよ。

あと、revmag中の自分の文章にちょっとだけ追記。

この話は本人の意向もあり、一部脚色してあったりしますけどほぼ実話です。
まあ、このめでたい第一回のREV MAG vol.1になぜこんな話を持ってきたかといえば答えは単純で、この超ローカルでありながらも自分らで金を回し活動を継続している姿が美しく見えてしょうがなかったんです。こいつら「売れたい」とか「もっとたくさんの人に聞いてもらいたい」とかの欲すら無くって、「楽しく遊ぶために金使ってる」だけなんです。そのために昼の仕事がんばって稼いで、そっちでも結構いい仕事するんですよ。もうこいつらのこといつか書きたいって。
音楽性とかリリックの深みとかそういった意味では全くお話にならないし内輪ウケといってもいい。でも継続したスモールサークルが出来上がってる。そして何となく成長したり前に進んでたりする部分もある。こういったところから、地方シーンが生まれてくるはずだ。


WEB上なんかでもいろんな音楽が日々生まれたりしてる。けど、継続できているのってどれくらいあるのかなって。流行と技術と仕様に飲み込まれて、疲れてやめてしまったアーティストってたくさんいるんじゃないのかな。たくさんの人がWEBで音楽を公開しているけど、独立して音楽を続けるにはWEBの自由さが足かせになっている。WEBでお金は稼げない。でもそれを当たり前にしてはいけない。紙だろうがCDだろうがライブだろうが、人間の労力には等しく対価を与えるのが理想だろう。
僕はこのrev3.11のキッチリとマネタイズを考えながら継続しようとする姿勢にすごく期待していて、他にもこんなサイトがたくさんできればいいと思っている。そして、みんなそれぞれ自分が好きな人やアーティストを応援すればいい。そして応援する意味でも、与えられたものに対してキッチリと対価を払ってあげたらいい。そして自分も何かやってみればいい。何でもいいから。そうやっていろんな形の動きが出てくれば、知らぬ間に時代が動いて行く。
カリスマに時代を引っ張ってもらおうと思うな。自分の頭で動け。自分が書いた文中のあいつらはまるで教養も品性もないやつらだけど、動いた分だけ体で気づいている何かがある。自分はそれを「すげえなあ」って思いながらも「負けねえぞ」って思うんですよ。

皆さん興味あればぜひ試し読みして見て下さい。
もう一回。
http://dopetm.com/2012/04/22/2130.html