吉本隆明が死んでしまった

まずはご冥福をお祈りします。もう87だったのか。


吉本隆明の本は理解するにも時間がかかる(というか自分はほとんど理解できてないんじゃないかと思う)が、わからないならわからないなりに非常に興味深い。

市井に生まれ、そだち、生活し、老いて死ぬといった生涯をくりかえした無数の人物は、千年に一度しかこの世にあらわれない人物の価値とまったく同じである。(「カール・マルクス」『吉本隆明著作集12』勁草書房 145頁)

まさに在野の巨魁。言ってることの全部は理解できないんだけど、すごくためになり面白い話をしてくれる行きつけの飲み屋のおっさん。葬式に参列しようと思うほど親しくはないけど、思い出話で一晩酒を飲みたいような人だな。