蒙昧なアップフロントの戦略は路上販売の野菜と一緒

作曲作詞者という意味でのつんくは認めてるだけに、戦略部分だけでも他にアウトソースしてもらえないか。もしくはもうちょっとマシなマーケッターを周りにおいてもらえないだろうか。
『売れなくてもいい』というスタンスならそれでもいいのかもしれないけど、売ろうと思ってるんであれば『正しい情報』をベースに『的確なタイミング』で『一番効果の出る(であろう)もの』を出す事は出来ないのか。
もし現状が売ろうとしてこうなってるんだとしたら、相当病は重いというか、滅びをただ待つしかなくなる。せめて「対ニッチ戦略」なのか「対マス戦略」なのかくらいは考えて戦略を立てることは出来ないのか。
例えば小学生〜高校生タレントに握手会的な地下戦略は道義的な問題もあるがそもそも効率が良くない。労働基準法の問題もあるし、修学時間との兼ね合いもある。20時以降は働かせられないとか制限が多すぎる。握手会で荒稼ぎするには体力的にも人数的にも時間的にも制限が多い。だから小学生〜高校生を使ってビジネスをしようとしたらマスへの展開しかあり得ない。それは単純に労働効率の問題と言ってもいい。まあ、おいもや本舗みたいにそもそも重度のロリコン相手の商売ということであれば話は別。児ポ法と戦っていただければ良いと思う。
またもし握手会のスタイルで大量に販売をしたいのであれば人数的なスケールメリットも重要。その辺はAKBがうまくやっている。特定のタレントに集中する事はあってもここで問題になるのは「総参加者数」だ。何人で握手会を行い、何人が参加したか。これは購入人数と比例する。あとはその比例のグラフの角度を決めるのが販売戦略。単純に「買えよ」で物を買ってくれる世の中であれば、つんくが「うまいで!」と言い続けてるかりふわ堂はもっと大繁盛してるよな。
販売戦略の仕組みと仕掛けを作る上では正しい情報が必須であり、その正しい情報を得るのが一番難しい。だからこそ正しい情報を手に入れるためにあらゆる手段を講じないといけない。スパガにしてもぱすぽにしても、ただのサービスで運営にファンを参加させているわけではない。「大量購入してくれる上客」からダイレクトマーケティングしているのだ。そこから出てくる情報密度が濃ければ濃いほど「大量購入してくれる客」への戦略密度も濃くなるということだ。


何度も同じこと言ってるが、アップフロントが見失っているのは「顧客ターゲット」と「販売戦略」だ。そしてハロープロジェクトというのがビジネスである以上「その販売戦略に則ったコンテンツ制作」というのが必須になってくる。「つんくのプロデュースするものがハロープロジェクト」なんであればそんな非効率なやり方はやめた方が良い。目的と手段を勘違いしてはいけない。つんくを売るためにどれだけの人間が参加しなければならないのかと。またつんく自身にどれだけ頼るのかと。そんな脆弱な基盤でのビジネスは出来ない。ファンがそんなこと考えなくてもいいとは思うが、滅びを待つわけにはいかない。


商売やってれば当たり前なんだが「誰に」「いつ」「何を」「どこで」「どのように」売るのか。可能であれば「なぜ」売るのかまで考えるべきなのだ。つんくが作ってるから売れていたなんて話は無い。時代が「いつ」と「なぜ」を補完してくれることはあっても。アップフロントは生産者であるつんくと商品であるタレントに全て頼り切っていてその他を補完する戦略がない。今の状態は路上販売の野菜と同じだ。腐ったら商品か生産者のせい。廃棄して終わり。


アップフロントが上場してたら株買って株主総会で経営陣に問い詰めたいような状況だ。マジで。