CDが売れないんですって。着うたも売れなくなったんですって。
それはそれはとしか言いようがない。
まあこんなニュース見ちゃうと不憫にもなります。
http://widegeinou.seesaa.net/article/150137242.html
でもさ、当たり前のような気もする。レコード会社もモバイル配信の現場も両方見てたけど、二次情報でしかものを見ていないのだもの。例えるなら、人の噂を当てにして投資をしている状態。詐欺にあう典型ですね。万が一詐欺ではなかったとしても勝てる商売ではない。
今商売として多少なりとも上り調子にあるのはアニソン系やニコニコ系(という乱暴なくくりもどうかとは思いますけど)なんかなんでしょうけど、これらの共通項は「固定ファンがいる」ことでしょう。言い換えれば「確実な購買層がいる」。もっと乱暴に言えば「信者濃度が高い」でしょう。信者が確実にいるから信者向けのマーケティングか可能。その信者はそのマーケティングに良くも悪くも過敏な反応を返す。その反応がニュースとなり、その二次情報に浮遊購買層が反応する。よいサイクルです。しかも低投資高反応。引き際とコストのかけ方さえ間違えなければもっとも正しい商売です。AKBやジャニーズ、韓流ものなども同系列で考えてOKでしょう。
要するに、音楽業界に正しく商売のルールが入り込んできたということですよ。それに反応できていない人が、世間がどうとか、最近の若者はとか言ってるだけなんじゃないですか。
着うたは時代の仇花的メディアとして消えゆく宿命にあったものだと僕は思います。着うたフルに関してはまだ可能性がある。iPODがどうしたとかiPADでどうとかの前に、お金のない中高生にとってもっとも身近なデバイスである携帯電話に音楽プレーヤーとしての機能がついている以上、着うたフルは中高生向きメディアとして機能し続ける。一方、着うたは着信音としての機能以上のものではなくなる。であれば着うたは衰退し、着うたフルは激増はせずとも生き残る。
だからさ、こういうときこそ現場力なんですよ。いいイベントやってそこでの物販でものを売ったほうが効率的なんです。信者は現場で作られるし、今音楽業界にいる諸氏ももともと現場で信者だった人たちでしょ?口コミマーケティングの本なんて読むのやめなさいよ。バイラルマーケティングとか真顔で言っている姿見ると吐き気がするわ。twitter使って販促できませんかとか聞くな。