年の初めの
(よそよそしい笑顔ではにかみながら)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
(その言葉のあとには空々しく粉っぽい沈黙。耐え切れないように口を開く)
…いや、忙しかったんです
(誰かがポソリと「嘘つくな」)
うるせぇよ!忙しかったんだよ!ほら、会社はいりたてじゃん?俺。何しろ忙しくって忙しくって…
(「日記を更新する暇すらもなかったのか」という野次)
うー…ん…そこまでじゃないな。そこまでじゃ…まあ、さ、ホントのこと言えばさ、忙しいには忙しかったんだけど、それどこじゃなくってさ、ま、ちょっと聞いてくれよ…
…ほら、最近さ、なんというかさ、文化的に低調じゃんにょ?
(「噛んでんじゃねぇよ!」と野次)
うるさいよ…もう…やりきれないのですわ。なんか燃えるものがないのです。
ほら、なんかさ、俺も落ち着いたりしてみようかな、なんて…
(誰かがすっとモーニング娘。4期の写真を渡す)
やめろって、そういうやり方、卑怯じゃん、別にさ、俺興味ないし…
(急に口篭もる。挙動不審な本人をよそに、周囲の空気がなぜかちょっと緩む。暖かい。視線が。彼を包む。その暖かさが、彼の胸に、胸の奥に届く。その暖かさは目の奥を熱くさせ、思わず…)
……嘘です。けっこう凹んでます。
中澤姉さんがいなくなった時も寂しかったといえば寂しかったのですが、
今回の辻加護はもう…いたたまれない。
これで「モーニング娘。の未来はまだまだ明るい」といえる人が不思議でしょうがない。ただのアイドルには飽きてるんだよなぁ。……潮時、かなぁ?
(急に我に帰る。無人の部屋。なぜかこみ上げるものが。もう一度「潮時」とつぶやいてみる。泣いた振りをしながら、ちょっとだけ泣いてみる)