日記と2ちゃんねる

 自分がサイトを巡回している中では、そのサイトを個人的に4つくらいに分類している。
1.知りたい情報の早いニュースサイト
2.知りたい情報の詳しい話(裏話)が多いサイト
3.自分と傾向(嗜好)が近いサイト
4.単純に面白いからウォッチしてるサイト
…てな感じ。これらの条件をすべて満たすサイトなんてのは、自分がネットを始めた時には存在してなかった。
 そこで2ちゃんねるだ。これは個人的には大きかった。大概の情報はあるし、早いし、傾向の近い人間(もちろんそうでない人の方が多かったが)もたくさんいたし、AAものとかネタスレとかもそうだが、2ちゃんから始まった細かな文化(みたいな物)はあったのではないかと思う。小説、音楽、ゲーム、プログラム…名無しさんたちが大挙して金にもならないのに何かを作ってる、そんなところは大好きだった。それに対応するように板も増え、ますます大量の人間が流入してきた。
 しかしここで自分の中で不満が出てくる。大量に人が流入したことによって、情報量が莫大になったこと、2ちゃんなら何をやってもいいという人間が増えたこと、あと…うまい言い方がわからないが、ネタ感が薄れてきたこと。以前は「2ちゃんねるのネタはガセ半分、興味の端っこにおいといて」くらいに思っていたのだが、なんか今は一つの勢力みたいになってしまって、外圧団体みたいだ。もちろんそうでないところもたくさんあるが。
 自分は2ちゃんねるを日記代わりに使ってた気もする。思ったことを書きこんで、反応を見て、それに対してまたレス、といった感じで。しかしそういう感じにはいかなくなってしまった。朝まで生テレビみたいに「声の大きい人間が勝つ」といった雰囲気にウンザリしてしまったのかもしれない。
 結局、名無し(匿名)でできることはそこまでだったのか、という落胆もありつつ、相変わらず2ちゃんは見てるのだが、以前より距離は置いてる。書き込みはやめ、日記を書くようにした。一抹の寂しさはあるが、これはこれで納得してる。時代の流れかとかっていうとえらいおっさん臭いが、そういうもんなのかもな、とも思う。