ミニモニとピポ☆エンジェルズとナルミヤと原宿マヤ族

http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/pipoangels/
決めの言葉は「せーの、ピポッピ〜!」らしい。まあ、そんなことはどーでもいいのだが。しかしこいつらの衣装はごてごてしてんなぁ。なんか見たぞこういうの…って考えてたら昔の宝島に答えがあった。「原宿マヤ族」だ。GOOGLEでサーチしてみてもここ(http://www.jpix.co.jp/users/saeki/clash_and_build.htm#%8C%B4%8Fh)の原宿セントラルアパートの項目にしか記述を探し出せない。よっぽどみんな忘れたい思い出なのか。宝島のこの写真をアップできればいいのだが、今できないのでちょっと解説を。原宿マヤは原宿セントラルアパート内(現在は取り潰されて駐車場に)にあったブティック。手作りオリジナルの衣装を売ってたのだが、何しろこれがとんでもない。頭に万国旗はついてるわ、食品サンプルのレモンをベルトにするわ、なんというかポリエステル臭とプラスチック臭がぷんぷんするお茶目な衣装の店。しかしこれが原宿で大人気。山田邦子やコロッケやRCサクセションのファンなどが常連となり、修学旅行生の憧れの店に。要するに竹の子族と似たようなものなのだが、竹の子族がメジャーな現象となったのに対し、こちらのほうがアンチ、もしくはオルタナティブな位置にあったということだろう。
で、話を現代に戻してピポ☆エンジェルズだ。彼女らの衣装を手がけているのはナルミヤインターナショナルだ。この名前にピンときた人もいるかもしれないが。この会社は以前ミニモニ。の衣装を手がけていた。何やら権利関係か何かでもめていて、現在はミニモニの衣装は担当していない。ミニモニという利権を失ったナルミヤが放った次の広告塔、それがピポ☆エンジェルスなのだ。
話が大幅に遠回りするが、ハロプロ勢の出演する「ティンティンタウン」という番組がある。この番組の1コーナーで手作りのアクセサリーを作るというコーナーがある。書類整理用クリップをつなげてキーチェーンを作るとか、もうなんか気恥ずかしくなってしまうような感じなのだが、この感覚はマヤ族の物に近い。「他人と違うもの+身近+かわいい」というコンセプトは20年たっても変わることなくいまだに同じだ、ということにちょっと感動した。
ただ、20年前と違うのは、マヤ族が「ファッションに興味があって他人よりちょっと上の衣装を着たい高校生」がターゲットだったことに対し、ナルミヤの服は「ファッションに興味があって他人よりちょっと上の衣装を着たい小学生」がターゲットであることだ。成熟していく市場と成熟してない子供とそれを喜ぶ大人。複雑な構図だ。誰が子供なんだかわかりゃしねぇ。