facebookやtwitterの裏にいる真の強豪サイト
本屋に行くと「facebookでビジネス!」とか「twitterでマーケティング!」とかの本がアホほどあるけど、正直どの本読んでも最終的には「みんなが広めてくれるまで一生懸命自分で言い続けましょう」「それがだめならあなたの努力不足です」みたいな論調になっててドン引きする。そもそもの前提として「facebookは日本では500万人しかいないが世界では圧倒的No.1!いずれ日本人全員がFacebook使うかもね!」みたいな現状無視の理想論から話がスタートしているからたちが悪い。「値上がり必至」って言われて先物買うようなもんじゃねえか。
そもそもtwitterやfacebookで大規模マーケティングをしても行動につながりにくいんでねえ。認知にはつながるんだろうけどねえ。それなら売り込もうとしている商材の2chの該当スレッドでひたすら工作してた方が効率がよさそうな気がする。あとはライバル商品にカカクコムやyahooのコメント欄での嫌がらせを続けるとか。すごく地味に効果ある。わりとコメント欄での議論って流されやすい(言いかえればコントロールしやすい)し。
まあ、言いたかったのはその話ではなく、いわゆる若年層はさらに「そこにもいない」ってことだ。twitterもたしなむ程度。facebookなにそれ美味しいのの世界。2chは見たことあるけど見方が良くわかんないから見ないみたいな。でネットの世界でも、同様にすみわけがとっくに出来上がっていて、メディアにまるでのっかってこない。見ないふりしてんじゃねえのってくらいに。
参考:http://getnews.jp/archives/154479
「mixiユーザー激減騒動から日系IT企業がホメられない理由を邪推」
先のエントリのラブベリーは雑誌売上100000を切ったところが休刊へつながる分水嶺だったようだけど、そもそもそんなに売れてたのかっていうことの方が驚き。で調べてみたらびっくり。いわゆるティーン向けファッション誌トップのnicolaは220000位売ってるのな。ちなみにメンズノンノより売れてるわけですよ。週刊朝日と大して変わらんわけです。
参考:http://www.j-magazine.or.jp/data_001/index.html
で、最近ダブルクリックから発表されたツール。「DoubleClick Ad Planner」。
https://www.google.com/adplanner/?hl=ja&pli=1#siteSearch
広告配信の為のサイト分析ツールなんだけど、バカ面白い。PC+モバイルの合算でのトラフィックデータやユニークユーザー数(推定値)が出るところが肝で、PC上で浮かび上がってこない若年層の動向も分析できる。まだ精度がいまいちなんで丸ごと信じるわけにはいかんと思うが、動向をみる分には面白い。
そこでいくつかのローティーン向けサイトを調べてみる。
まずは定番「前略プロフィール」。
https://www.google.com/adplanner/planning/site_profile?hl=ja#siteDetails?uid=d%252Bhttp%253A%252F%252Fpr.cgiboy.com%252F&geo=001&lp=false
ページビュー4100万。想定ユニークユーザー数110万。
そしてローティーン向け掲示板の老舗「ふみコミュニティ」。
https://www.google.com/adplanner/planning/site_profile?hl=ja#siteDetails?uid=d%252Bhttp%253A%252F%252Fwww.fumi23.com%252F&geo=001&lp=true
ページビュー510万。想定ユニークユーザー38万。
あと予想以上のサイトの充実っぷり「nicola.net」。
https://www.google.com/adplanner/planning/site_profile?hl=ja#siteDetails?uid=%E3%83%89%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%3Anicola.jp&geo=001
ページビュー310万、想定ユニークユーザー15万。
これらのサイトの重要なところ。滞在時間が長い。平均7分オーバー。あと複アカでのユーザーが少ない(これは来訪ユーザー数とユニークの差異でわかる。ちなみにアメブロは複アカ900万人!マジか!)。mixiやgreeとの親和性は高いけど、他のPCサイトとの親和性が高くない。ローティーン周辺のWEBサービスは完全に独立して大きくなっている。
その代わり空気感が超独特。よそ者が入りづらい環境にあるし、おっさんが興味本位で触れると大やけどする。軽い気持ちで入ると逆に食べられてしまう子どもの王国。何の前触れもなく「オッサンシンデ」と言われても仕方がない世界なのだよここは!
ヲタビジネスが搾取に向かうのに対して、ローティーンビジネスがガラパゴス化している。ただこのガラパゴス、とてつもない可能性に満ち溢れた夢の王国。AKBもハロもアイドルみんなここを押さえたくて仕方がないが、足を引っ張るのは既存顧客。共存なんてまず無理だしなあ。