「シーンは一度小さくなればいい、またそこから始まるものもあるだろう」

とはいえ、自分の店舗の業績は悪くないのです。そこまで。地域的にも優秀、評判としても優秀。一番のネックは自分の経験不足ってなもんで。続けていくっていうのはなかなかタフな作業ですが、かじりついてでもやってかなあかんのでしょう。日々苦虫噛み潰しながら見えてくるものを探さないといかんのです。
音楽とかもそうなんじゃないかと思う。最近CD売れないとか、ジャンルが分散化しすぎてもう手におえないとか、いろいろ不平不満は聞くのですが、少なくともここ最近の日本アンダーグラウンドは結構いい物が多いと思う。クラブカルチャーもいまいち、ライブハウスもCD販売もいまいち、だけどそれでもやるって言う人間は腹の据わりが違う。
リスナーというのもそうなのかもしれない。思い出に浸るのも簡単だし、新しいものなんぞ探さなくてももう十分聞いていたストックはある。だけどそれでも新しいものを見つけに行きたいと思う心意気。そういう感じが好きだなあ。小さな兆しに一喜一憂する感じ。
少なくとも守りに入った瞬間に、愚痴だらけになるんだと思うんです。「最近の若いもんは」みたいな。そしてそのあとは愚痴に対する愚痴を言う日々。
つまらんじゃないですか。
未来は何もないと思いながら悔いばかり重ねてくなんてつまらんじゃないですか。
何もないところからは何もないなりの何かが生まれるはず、少なくともそう思いたい今日この頃です。