ひみつ日記

http://d.hatena.ne.jp/fuck_off/

ここはずぶの素人が
いきなりエロゲーのメインライターに抜擢されて
右往左往しながら
エロゲー業界の暗部に驚愕していく
底辺の人間の物語です。

 …いや、どこの業界にだって暗部はあるし、自分もそうだけどどこに行ったって満足なんて出来ないですよ。きっと誰だって。だけど、この人の抱えている悩みはかなり厄介だとは思います。
 しかも「エロ」がテーマというのはかなり厄介だ。自分の嗜好、主義主張、考えというものをかなりシンクロさせるか、放棄しないとやってられない話だ。見知らぬ他人が己の妄想をぶつけるための道具に自分の一部を差し出さないといけない、ということだから。ましてやエロゲー。好む人間は妄想に関しては他の追随を許さない猛者ばかり。妄想獣の集うジャングルに裸で入っていくようなものだろう。
 しかもこの人は、己の気持ちを割り切れずに悩む。「何かを作りたい」という希望を持つ人にとって、「作ったものに自分というものがまったく無い」というのはかなりの苦行だろう。この人の日記にいつか「辞めました」という言葉がくるのか、それともだんだんなじんでいって、知らぬ間に更新されなくなるのか。どうなるだろうな…。
 …と、過去にエロに多少絡んでみたり、現在の仕事場でも多少そんな仕事が無いわけでもない自分は思います。自分は何とかやってます。必要なのは「自分だけで背負い込まないこと」と「お客様は神様です」と思い込むことでした。俺のためじゃない、会社の、チームの、また顧客のためだと信じてみること。あと、自分のためだけになにかを作りつづけること。
 この日記の作者さんがうまくいくことを祈ってますよ。がんばれー。