「バクマン」の新展開を見ながら現実について思う

バクマンの新展開は声優恋人発覚ネタ。ネットで騒ぎになって急進化したファンが登場、さてどうなる?といったところ。
まあ、マンガですから。現実はもっと酷いですから。「声優に恋人が発覚した際」コピペ・ベストナイン。まず男チーム。

1(二) 俺に死ねと言っているのかよ
2(遊) 世界はなぜ僕を追い詰めるのか
3(一) チ◯ポしゃぶった口から出る音を俺に聞かせたのか
4(左) 耳に精子がかかる
5(三) こんな思いをするのなら花や草に生まれたかった
6(右) 近くの心療内科に行ったら急性ストレスによる適応障害って診断された
7(中) 今後誰かが同じ過ちをしない為にも、ここは徹底的に叩くのが正解
8(捕) 完全に娼婦の声になってる
9(投) 処◯膜から声が出ていない

熱くなる外野陣、現実から光の速さで脱走しようとする内野陣。バッテリーはあうんの呼吸。ドルヲタにも通じる何かを感じる。


そして女チーム。

1(中)完全にキレた 事務所に抗議してくる 今の私は阿修羅をも凌駕する存在だ
2(二)ねえ嘘って言ってお願い 神様お願いします もし嘘ならなんでもいたしますから なんでも差し上げます
3(三)これ、うちらが訴えたら宮野終わりだよ。勝つ要素が宮野には1つも無いもん
4(一)お腹の赤ちゃん今すぐ死んで!
5(DH)その精子を私にも分けて欲しかったよ…
6(遊)額に666でも刻印しとけ、悪魔の子
7(左)どうせ相手の女、円kかなんかだろ。きっと性病持ちだよ。とっとと死ね
8(捕)相手の女、一生恨んでやる。でも真守のファンであり続けていくよ
9(右)流産はしろ。仕事も失え。お前がどんだけ恵まれた環境にいたか後悔しろ。本気でむかついてるわ。
 (投)え・・・マジネタじゃんなにこれ。・・・何が真正面から向き合う?最低の背徳じゃん 流産しろよ悪魔の子

なんだろう、凄まじいパワーを感じる。決して一生感じたくないタイプのパワーを。どうだろう、ジャニヲタもこんな感じなんだろうか。


どちらにしても、ここまで相手のことを考えないで行動が出来るものか。将来的に生身のアイドルは消滅するんじゃないだろうか。こんな思いを丸ごと受け入れられる子なんてそうそういないし。ドルヲタは早々にアイマスとかに移行しておいた方が精神衛生上良いんじゃないだろうか。

桜組の終焉と西山会長と

桜組が2月末で活動休止だとのことで。確か去年の10月に桜組専用常設劇場が出来たばかりだというのに。活動休止に関連するコメントが発表されているが、いやあ、なんともはや。

http://www.sakra-gumi.com/news/index.cgi
桜組二期生活動一時休止のお知らせ
冠省

桜組は結成以来3年間が経過しました。
この度、諸般の事情から2012年2月末日を以って、万やむを得ず活動を「一時休止」することに成りました。

事情 その1
主力メンバー2名による移籍の問題です。
他のプロダクションに所属しておりますこの2人はキャピタルの専属になることは叶いませんでした。
今や桜組2期生の主力メンバーとなり頼りになる存在となって来ただけに残念です。
残りのメンバーだけではステージそのものが成立不可能なだけに惜しまれます。

その2
1期生、2期生を含めこの3年間で約5億円を費やしてきました。
事務所の家賃、人件費、スタジオ維持費、マイクロバス、専用劇場の建設、ダンスや歌の指導費や、作曲費、レコーディング、衣裳制作等々であります。
これらは全て回収困難であります。
毎週、行っているアキバ専用劇場のライブもお陰様にて毎回7〜8割程度の入場者がありますがこれとても毎日これだけ動員出来れば万々歳ですが今はせいぜい週1の動員が限度です。

以上主力メンバー2名による移籍の問題と経営上の経済的問題が主な理由です。
依ってアキバライブを始めその活動を「一時休止」せざるを得なくなりました。又機会を観て再開をしたいと夢見ております。
メンバーやファン及び関係者の皆様にはご理解くださいますようお願い申し上げます。


2012年2月12日
株式会社 キャピタル・桜組
代表 西山 由之

キャピタルの代表である西山由之氏は株式会社ナックの名誉会長でもある。ダスキン営業とクリクラ営業(ボトルウォーター)で東証一部までのし上がった大物。ナックは離職率9割という驚異の数字を持っており、労働環境の壮絶さがうかがえる。西山氏は現在は経団連理事も務める本当の大物だ。文化にも造詣が深く、西山美術館を設立。ロダンユトリロをメインにしながらも、建物のコンセプトは武家屋敷。中の喫茶店では1セット30万円のマイセンでコーヒーが飲めるのが売りというセンスの無い美術館。
そんな西山氏が閉店寸前のプラティア・コミュニケーションズ(この時はミューチャー・コミュニケーションズ)から分捕ってきたのが中国人民銀行幹部の孫娘でもある楊玲と楊晶の双子姉妹。女子十二楽坊の妹分としてツアーにも参加し、プロデュースも女子十二楽坊と同じ王暁京氏である。ちなみに王暁京氏は崔健(ツイ・ジェン)の仕掛け人でもある。天安門事件の時に大ブレイクしていた「一無所有」の作者だ。
このあたりの経緯は正直良くわからない。そしてなぜ忍者の恰好をさせようと思ったのかもよくわからないが、この美人双子姉妹を東証一部社長だった西山氏が全面的にプロデュースしたのが桜組の最初だ。当初は西山氏の会社のメイン商品「クリクラ」のCMに出演していた。

その後楊玲と楊晶の二人はBENYLANとして日本と中国で活動するも、微妙にフェードアウト。なんとなく元の生活に戻ったりしたんじゃないかなと。まあスーパーの駐車場で忍者のカッコさせられて好奇の目を向けられるよりいいよね。
ただ、西山会長の桜組への愛情はこのころあがる一方だった。ほぼ毎回イベントに参加し、自ら檄を飛ばす経団連理事。その手法がピントはずれだっただけにより目立っていた。今急に思ったんですが「くの一」が萌えの対象にならないのは由美かおるなどの時代劇くの一の影響だよね。でも年配の人にとっては最高の萌えなんだよね。


桜組をつぶすわけにはいかないと急きょ撮影会系プロダクションだったマーブルから女の子を引っ張ってきて「第2期桜組」が始まる。ただ完全移籍はならず、掛け持ちのようなスタンスに。その後アンカープロモーションなどの事務所からも同様の形でレンタル移籍が進む。
ただ、西山会長にとっての誤算だったのは、やっぱ客層だったんじゃないかなあ。撮影会系とアイドルを掛け持ちするということで粘着系のガチヲタがついてた印象がある。また接触の回数も多かった。そして先の双子に比べると撮影会やアイドルとして慣れている子が多かった。言いかえると「スレてる」子が多かった。
ステージの完成度は上がらない。ファンはガツガツと距離感を詰めてくる。売れる目処も立たない。西山会長は相当頭を痛めてたんじゃないかなあ。「俺の思ってたのと違う!!」って。劇場を作ったのもステージをなんとかしたいという夢を急いで叶えようとしたんだと思う。
多分、アンカーに完全移籍を要求したのもそういった理由からだったんだと思う。「桜組はステージで売ってくんだからこっちに集中しろ!」って。でも事務所も女の子も拒否したんじゃないかな。そこで西山会長は損切りする意思を固めたんじゃないかなあ。


オールドスタイルのアイドル興行システムVS接触メインのピンチケビジネスの一つの勝敗がここで付いてしまったんだよな。ファンも女の子も昔とは違う。西山会長のロマンは楊玲と楊晶という最後のあだ花を残して、とうに終わってしまってたんだよな。